主体的に動いた先には必ずやりがいが待っている

カルビー株式会社 伊藤 健人さん

2017/05/26

立教卒業生のWork & Life

OVERVIEW

コミュニティ福祉学部を卒業し、今はカルビー株式会社で働いている伊藤 健人さんからのメッセージです。

演劇で主役に挑戦したのが最初の転機

小・中学校の頃の私と、今の私を比較すると、おそらく別人のような印象を受けると思います。それほど高校生活を通じて私の人生は変わりました。もともとは野球とテニス漬けのどこにでもいるような普通の子どもで、自分から積極的にアピールするようなタイプの人間では到底ありませんでした。そんな私が高校3年生の時、「やらない後悔よりやる後悔だ」と思い立ち、文化祭の演劇の主役に立候補して役を全うしたことが現在につながる転機となりました。これが自分から主体的に物事に取り組んだ初めての経験であり、この時に新しい環境に身を置くことや、人と関わることの楽しさや大切さを、身をもって知ったのです。

「人が好き」がすべての行動の原動力になった

この体験が大学選びでも大きく影響しました。特に学部の枠を超えて講義を選択できる、立教大学の「全学共通カリキュラム(現 全学共通科目)」は自分の性格に合っていると思いました。この制度であれば主体性を持って好きに学ぶことができ、より多くの人や物とかかわることができると考えたからです。実際入学してからは、興味のある講義を見つけては積極的に参加し、新座と池袋の両キャンパスを行き来していました。大学3年次にはアメリカのオハイオ州へ、4年次にはコロラド州へ、2度の海外留学も経験しました。今振り返ってみても、学生時代は人との縁とそこから生まれる可能性を広げるために行動を起こしていたように思います。  
なぜそこまで活動的だったかというと、結局、人が好きなんだと思います。大学での2年間、外資系ホテルでアルバイトをしたのですが、それも「一流の人はどんな共通点を持っているのか。それを受け入れる側の人はどのような心持ちで人と接しているのか」ということを知りたくて、特に募集がされていない中で、自分から直接電話をかけて面接を受け、採用してもらったほどです。今思えば若さゆえの勢いだったのですが、そのおかげでホテルでの仕事を通じて自分のロールモデルになる方とも出会うことができ、たくさんの学びも得られました。行動を起こさずに後悔するよりも、多くの人と携わることのできる環境の中でどんなことにも挑戦していった方が、自分ひとりでは気がつけないものを見つけることができるはずです。

大学のキャリアセンターを活用しよう!

就職活動では「自分が納得できるところを」という思いを軸に、総合商社や海運業、メーカーといろいろな企業を受けていました。その中でなぜカルビーを選んだかというと、まず一つは人の良さ。もう一つは情報誌を見たときの売上が、知名度のわりに意外と小さいと感じたことでした。その“伸びしろ”に可能性を感じたのです。数兆円規模の企業に入るより、自分のやりたいことを早い段階でやらせてもらえるのではないだろうかと考えました。  
実際の活動では、たびたびキャリアセンターに相談して、多岐にわたる業種のOB・OGとつながることができ、お話しすることができましたし、面接等の練習を積むこともできました。このようにきめ細かにキャリア支援を行ってくれる大学は珍しいと思います。

刺激のない場所で立ち止まっているのはもったいない

カルビーでは入社前に自分の夢を語って配属先の希望を伝える“新卒ドラフト”という制度があります。僕は海外事業に携わりたいとアピールしました。熱意が伝わり、現在は北米エリアで原料の品質管理と機械設備の輸出入業務を、中南米エリアでは新規事業の担当をしています。海外事業部と聞くと、商談で世界を駆け回るような華やかなイメージがありますが、実際は意外と泥臭く、どちらかというとサポート役に徹することの方が多いです。自分がいなければ現地の工場は稼働しないため、多くの人にかかわることができる仕事は、やはり責任と同時にやりがいも感じます。また、カルビーの“カ”の字も知らないような国の店頭に、自分が担当した商品が並ぶのを見た時も大きな充実感があります。これこそメーカーの醍醐味。今後も自分から動いて、いろんな人を巻き込み、新しい世界を見たい。何の刺激もない環境で立ち止まっているのはもったいないですからね。

プロフィール

PROFILE

伊藤 健人さん

カルビー株式会社
海外事業本部 米州担当
コミュニティ福祉学部 福祉学科 2015年卒業

※本記事は、大学新聞社による「就活支援ジャーナル」(2017年5月発行)の記事を再構成したものです。記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご注意ください。

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