公開講演会「官僚・学者・市民——明治時代から現代にいたる東京の都市発達におけるドイツの足跡(Beamte, Akademiker, Bürger: Deutsche Orte in Tokyo in der urbanen Entwicklung von der Meiji-Zeit bis in die Gegenwart)ベルリン・東京友好都市提携30周年記念講演」
INFORMATION
近代都市東京の発展においてドイツ建築が果たした役割はあまり知られていない。しかし東京には「ドイツ的な場所」がさまざまな形で残っている。また震災や戦禍の過程で失われた場所も少なくない。講演では、明治期以来の東京における「ドイツ的な場所」の代表例を取り上げ、ドイツ建築史・美術史、近代メディア文化史などの複合的な視点からその来歴を照会し、日独交流史の隠れた一面に光を当てる。
講師
本学名誉教授
前田 良三
1955年生まれ。1982年東京大学大学院人文研究科修士課程(独語独文学専攻)修了。2010年ボン大学にて博士号取得。埼玉大学教養部、一橋大学法学部を経て1995年4月から2021年3月まで本学文学部文学科ドイツ文学専修教授。ドイツ文学の他、メディア論、学術史研究を専門領域とする。単著に『神話・メディア・凡庸性。日本におけるドイツ文学研究の学問文化編制について』(Mythen, Medien, Mediokritäten. Zur Formation der Wissenschaftskultur der Germanistik in Japan, München: Wilhelm Fink)(2010年10月)、『可視性をめぐる闘争。戦間期ドイツの美的文化批判とメディア』(三元社、2013年11月)、『ナチス絵画の謎逆襲するアカデミズムと「大ドイツ美術展」』(みすず書房、2021年3月)、編著に『文字性と図像性:日欧の視覚文化』(Schriftlichkeit und Bildlichkeit. Visuelle Kulturen in Europa und Japan, München: Wilhelm Fink)(2007年2月)、『アナロジー:文学と文化における類似性思考』(Analogie - Ähnlichkeitsdenken in Literatur und Kultur. Neue Beiträge zur Germanistik. Bd. 17 / Heft 1, Doitsu Bungaku 157, München: Iudicium)(2018年1月)、その他ドイツ語および日本語での論文多数。直近の著書『ナチス絵画の謎。逆襲するアカデミズムと「大ドイツ美術展」』が水戸市芸術振興財団の第31回吉田秀和賞を受賞。
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対象者
申し込み
- 事前申し込み 不要
- 参加費 無料