公開講演会「The impact of English as a lingua franca on interpreter and translator processing and performance—an issue of cognitive load? Insights from the CLINT project」

INFORMATION

  • 2024年10月26日(土)10:30~12:00
  • 池袋キャンパス マキムホール(15号館)地下1階 MB01教室

国際共通語としての英語(English as a Linga Franca, ELF)は、相互接続性と多様化が進む今日の国際社会の発展を促す原動力のひとつとなっている。しかし、英語を母語としない人々が英語で仕事をする際に生じる個人的な負担、特に認知的負荷や潜在的なストレスについては、関連性が明らかであるにもかかわらず、十分な研究が行われているとは言い難い。講演者は、2018年から22年にかけ、スイス国立科学財団(Swiss National Science Foundation, SNSF)の助成プロジェクト「通訳翻訳における認知的負荷(Cognitive Load in Interpreting and Translation, CLINT)」を率い、ドイツ語話者を対象に、専門知識のレベルが異なる通訳者・翻訳者ならびに通訳や翻訳の正式な訓練を受けていない多言語話者が、中国語話者およびイタリア語話者のELFにどう対処するかを調査することで、研究の空隙を埋めることを試みた。具体的には、通訳翻訳ならびに一般的な言語処理における作業者の認知負荷がパフォーマンスに与える影響について、実験室および模擬的な環境で収集したデータを、作業者の自己申告、行動、生理学的指標など様々な側面から分析した。本講演では、同プロジェクトの成果を紹介するとともに、ELFと通訳翻訳の関係性について、参加者を交えて議論する。

当講演会は、異文化コミュニケーション学部・研究科連続講演会『言語と社会や文化を<つなぐ>:世界と切り結ぶ異文化コミュニケーション』の一環として開催します。

講師

スイス・チューリッヒ応用科学大学教授、2024年度本学招聘研究員
Michaela Albl-Mikasa(ミカエラ アルブル=ミカサ) 氏

英ケンブリッジ大学で国際関係学の修士号、独チュービンゲン大学で応用言語学の博士号を取得。現在はチューリッヒ応用科学大学(ZHAW)Institute of Translation and Interpretingで教授を務める。専門は通訳研究。2018年から2022年にかけて、スイス国立科学財団(SNSF)の助成プロジェクト「通訳・翻訳の認知負荷(CLINT)」の研究代表者として、通訳者・翻訳者のパフォーマンスに関する研究を行い、その成果を国内外で発表している。研究分野は多岐にわたり、ITELF(通訳翻訳とEnglish as a Lingua Franca)、会議通訳とコミュニティ通訳の認知的基盤、逐次通訳におけるノートテイキング、通訳者の専門性開発、医療通訳を中心としたコミュニティ通訳の研究など、幅広い研究活動で世界的に知られている。

詳細情報

名称

公開講演会「The impact of English as a lingua franca on interpreter and translator processing and performance—an issue of cognitive load? Insights from the CLINT project」

対象者

本学学生、教職員、校友、一般

申し込み

  • 事前申し込み 不要
  • 参加費 無料

主催

異文化コミュニケーション学部

お問い合わせ

学部事務4課異文化コミュニケーション学部担当

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