公開講演会「ラテンアメリカにおける犯罪と組織的犯罪」
INFORMATION
組織犯罪はどこにでも存在する。政府が境界線を引くと、犯罪者はそれを越えて利益を得る方法を探し出す。政府が人々の需要に応えられない場合、犯罪者は彼らの欲望や絶望から利益を得る。ラテンアメリカとカリブ海の軍隊は、一部の例外を除いて、ナショナルな防衛活動を減少させ、他方でパブリックな治安維持活動を増加させている。今日的環境においては、脆弱な国家と国家に対する犯罪的な挑戦により、権威と正当性に関する伝統的な見方が変容しつつある。犯罪武装集団の支配下にある地域では、権威と伝統、少なくとも国家とのつながりは、失われていないにしても、減少している。その結果、少なくとも犯罪戦争や犯罪的暴動が起きている地域では、治安の悪化を特徴とする不穏な真空状態が生まれ、そこではしばしば暴力が支配することになる。
講師
University of Essex准教授、本学在外招聘教員
Pablo Baisotti 氏
University of Bologna政治・制度・歴史学博士(2015)。Latin American Centre, St. Anthony's CollegeとUniversity of South Walesの客員研究員、University of Brasiliaの准研究員(Associate Researcher)を歴任。現在、University of Essexの准教授である。現代ラテンアメリカをさまざまな視点や分野から学際的に研究している(特に社会科学と人文科学の分野)。The Routledge Handbook of Violence in Latin American Literature(Routledge, 2022)など編集者・著者として20冊以上の著書がある。2023年度11月16日から、在外招聘教員として本学に滞在し、学生指導を行っている。
通訳者
東洋学園大学准教授
竹内 雅俊(たけうち まさとし) 氏
中央大学大学院法学研究科博士課程満期退学。本学、武蔵大学などでの非常勤講師を経て現職。専門分野は、国際関係論、国際法、国際機構論。著書に『国際関係学〔第3版〕:地球社会を理解するために』(共著、2021)、『善き経営GBIの理論と実践』(共著、2016)などがある。
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対象者
申し込み
- 事前申し込み 不要
- 参加費 無料