公開セミナー「コリーヌ・ペリュション『レヴィナスを読むために』をめぐって」
INFORMATION
コリーヌ・ペリュションは、フランスのギュスターヴ・エッフェル大学教授で環境哲学、政治哲学、倫理学の領域での研究で世界的に知られ、著作の多くは各国語に翻訳されるなど、現代のフランス哲学を代表する哲学者の一人である。日本語にも『糧:政治的身体の哲学』(服部敬弘ほか訳、萌書房、2019年)があるほか、『レヴィナスを読むために』(渡名喜庸哲ほか訳)が12月に近刊予定(明石書店)となっており、今回の来日に合わせて連続セミナーを実施する。
第一は、2020年に公刊された『世界の修復:人間、動物、自然』(パイヨ社、未邦訳)を主題とする。動物の権利、傷つきやすさとケア、老いといった問題から、エコロジー/環境倫理にいたるまで、現代の争点について包括的に論じた同著をめぐって討議を行う。こちらのイベントは12月3日に実施します。詳細は下のRELATED LINKSをご覧ください。
第二は、同じく2020年に公刊された『レヴィナスを理解するために』(邦訳は明石書店より近刊予定)を主題とし、近年ますますその重要性が指摘されるエマニュエル・レヴィナスの哲学をめぐるペリュション氏の新解釈をめぐって討議を行う。さらに特定質問者として同著の翻訳に携わった樋口雄哉氏、犬飼智仁氏からのコメントの後、全体討議を行う。
登壇者
ギュスターヴ・エッフェル大学教授
コリーヌ・ペリュション 氏
主な著書に『顧慮の倫理』スイユ社、2018年、『糧:政治的身体の哲学』(スイユ社、2015年[萌書房、2019年])、『レヴィナスを理解するために』(スイユ社、2020年[明石書店より近刊予定])、『世界の修復:人間、動物、自然』(パイヨ社、2020年)、『生きもの時代の啓蒙』(スイユ社、2021年)、『レヴィナスとメルロ=ポンティ身体と世界』(渡名喜庸哲と共編、エルマン社、2023年)ほか。2020年ギュンター・アンダース批判思想賞受賞。
同志社大学文学部嘱託講師
樋口 雄哉 氏
主な著作に、『個と普遍』(共著、法政大学出版局)、『レヴィナス読本』(共著、法政大学出版局)、翻訳にコリーヌ・ペリュション『糧:政治的身体の哲学』(共訳、萌書房)、ジャン=ミシェル・ル=ラヌー『存在と力』(共訳、萌書房)ほか。
明治大学大学院文学研究科博士後期課程
犬飼 智仁 氏
主な業績に、論文:「レヴィナスにおける「最初の語ること」と神という語—哲学と宗教の交錯点—」『文学研究論集』第55号、『レヴィナス読本』(法政大学出版局)ほか。
詳細情報
名称
内容
15:00~15:10 趣旨説明:渡名喜庸哲
15:10~15:40 自著紹介:コリーヌ・ペリュション氏
15:40~16:10 特定質問①:樋口雄哉氏
16:10~16:40 特定質問②:犬飼智仁氏
休憩
16:50~18:00 全体討議