公開講演会「コーポレートガバナンスの多様性:北欧、アングロサクソン、日本」
INFORMATION
21世紀に入り、資本市場のグローバル化が進展するなか、停滞する日本経済の構造改革を進める中で、株主の要求に応えることが、企業の経営の優先的な目的であるという、アングロサクソン型の「株主ガバナンス」の考えが、日本社会の中にも広がり始めた。より短期的な利潤の最大化を求める株主の要求に応えられるスピーディーな経営を行わなければ、競争に負け、生き残っていけないという考えである。そして従来の日本企業が行ってきた、社員や取引先、地域社会などさまざまなステイクホルダーの複雑な利害のバランスに配慮し、雇用を守り、長期的な観点から経営を行うという「ステイクホルダー型ガバナンス」経営の行き詰まりを示唆するものでもあった。しかし主要国の企業を見渡すと、そのような株主ガバナンスの考えと一線を画した経営を行い、持続的に優れた業績を出している企業が存在する。日本の一部で考えられているほど、株主ガバナンスが世界を席巻しているわけではないのではないか。むしろそのような企業ガバナンスは、アングロサクソン社会に特有の形態であり、それ以外の社会では、様々なあり方を模索しているのではないか。北欧の企業ガバナンスの研究で世界的に知られるスティーン・トムセン教授を基調講演に招き、多様なコーポレートガバナンスのあり方とその日本企業への示唆について議論と理解を深めたい。
講師
コペンハーゲン・ビジネススクール教授、同コーポレートガバナンス研究所創設者
スティーン・トムセン 氏
コペンハーゲン大学経済学修士、コペンハーゲン・ビジネススクール経営学博士。同大学助教、オーフス大学教授を経て現職。「デンマークの産業財団」(2017、邦訳2023)を始め、関連分野で多数の研究論文および著書。
同時通訳業者
株式会社サイマル・インターナショナル
詳細情報
名称
対象者
申し込み
- 参加費 無料
事前申込 必要(学内者は申込不要)
【申込方法】
学外からお越しの方は、10月2日(月)までに以下リンクより申し込みを行ってください。
※定員に達した時点で申込受付を終了いたします。
※本学学生・教職員は申込不要です。
※当日は、開始時間の10分前から受付を行います。