公開シンポジウム「Hiroshimaを伝える——海外メディアと被爆者の証言——」
INFORMATION
講演者のユーディット・ブラントナーは、オーストリアのジャーナリストとして、日本の社会問題についてこれまで長く取材、研究してきました。中でも、広島と長崎への原爆投下をテーマとした一連の著作、映像作品は彼女のライフワークにもなっています。本講演では、外国人ジャーナリストによってどのようにHiroshimaが伝えられてきたか、1950年前後までさかのぼり、オーストリアのジャーナリストであるロベルト・ユンクを再評価します。
そのうえで、ブラントナー自身のジャーナリストとしてのアプローチ、すなわち、この間ライフワークとして被爆者(ドイツ語でもヒバクシャという単語になっている)やその子孫へのインタビューで取材したことを、映像作品とともにご紹介します。
またもう一人の登壇者である愛葉由依は、ブラントナーによるロベルト・ユンクに関する講義を受け、被爆者である自身の祖父の体験を聞き取ることをはじめました。その後、名古屋大学大学院でヒバクシャのトラウマを研究し、博士号を取得しました。海外の視点から日本の歴史の重要な一部を、また同時に自らの家族の歴史を再構成してきた経験を語ります。
講演はドイツ語と日本語で行われますが通訳がつきます。質疑応答も同様ですので、どなたでも参加していただけます。どうぞお気軽にご参加ください。
登壇者
ジャーナリスト・ORFオーストリア国営放送局
ユーディット・ブラントナー 氏
テレビ・ラジオ番組:Fukushima – die endlose Katastrophe (Fukushima – The Endless Disaster)„WELTjournal“, 2021/03/10, TV ORF2 Atom Gypsies. Arbeiter in japanischen Atomkraftwerken (Workers in Japanese Atomic Power Plants) 2018/08/27, German Public Radio SWR2 など
著作:『日本——変化する島国』(2019年)、『日本レポート』(2011年)など
日本学術振興会特別研究員PD(受入機関:広島大学)
愛葉 由依 氏
『祖父とあゆむヒロシマ:今は言える、自由に』風媒社、2019年。
「乳幼児ヒバクシャによる原爆体験の構築——「愛知自分史の会」の事例から」『戦争社会学研究』5, pp.128-146など。
通訳
通訳者
サラ・シュターク 氏
司会
本学文学部教育学科教授
伊藤 実歩子
詳細情報
名称
内容
18:10~ 講演:ユーディット・ブラントナー/愛葉由依
19:10~ 質疑応答
(終了予定時刻19:30)
対象者
申し込み
- 事前申し込み 不要
- 参加費 無料