第55回社会福祉のフロンティア「ポストコロナ時代に向けてコロナ時代における社会福祉現場の課題と変容について考える—高齢・障害・児童領域を中心に—」
INFORMATION
新型コロナウイルス感染拡大が始まってから 3 年が経とうとしている。未だ感染者の増加が見られる一方、コロナ時代を振り返る動きも活発になっている。本講演会では、感染症拡大によって社会福祉領域ではどのような影響があったのか、特に、高齢者、障害者、児童領域に焦点を当て、支援する側の体制や当事者の生活などがどのように変容してきているのかを確認しつつ、ポストコロナ時代の社会福祉について考えたい。
講師
社会福祉法人敬愛特別養護老人ホームけいあいの郷影取相談主任
高岡 宏(たかおか ひろし) 氏
日本福祉大学社会福祉学部社会福祉学科卒業後、一般企業で経理の仕事を経て福祉の分野に入る。東京都認知症介護実践者研修、東京都認知症介護リーダー研修講師およびスーパーバイザー。東京女子医大、目白大学、昭和大学非常勤講師。平成6年社会福祉法人恩賜財団東京都同胞援護会にて母子支援施設、婦人保護施設、軽費老人ホーム、認知症対応型通所介護の相談員、法人本部企画部企画課係長など多様な分野を担う。地域の方の認知症に対する認識不足を強く感じ、東京都認知症介護指導者を取得、さらに平成25年原町高齢者複合施設(グループホーム、小規模多機能型居宅介護、認知症対応型デイサービス)を開設する。地域密着型複合施設マザアス新宿施設長を経て、現職。
特定非営利活動法人自立生活センター・立川ピアカウンセラー/障害者相談支援専門員
大石 幸治(おおいし こうじ) 氏
多摩工業高等学校機械科卒業。バイク競技中の事故で頚椎を損傷し、車いす利用者となる。在宅ワーク、心理カウンセリングの学びを経て、2001年に自立生活を開始。行政交渉で24時間の介護保障を勝ち取った事やこれまでの経験を活かし、2003年自立生活センター・立川に就業。現在は同センターにて、ピアカウンセラーとして相談支援を行ったり、計画相談支援員として行政交渉やケアプランの作成を行っている。併せて、地域の小中学校の訪問や大学での講演、地域の障害当事者と社会参加の場作りや自立生活プログラムを行っている。
社会福祉法人東京育成園園長
渡辺 俊彦(わたなべ としひこ) 氏
ルーサーライス神学大学大学院牧会博士課程修了、牧会学博士。現在、上馬キリスト教会牧師、児童養護施設東京育成園園長、東京YMCA医療専門学校講師、臨床牧会研究会代表、宗教心理学研究会会員、聖書と精神医療研究会会員。世田谷社会福祉協議会評議委員。数年前から「霊と心と身体」の連動性について研究をしている。最近の論文は「社会資源と教会」(『聖書と精神医療研究会』40号)、「格差社会と持続可能性」(『聖書と精神医療研究会』41号)。