公開講演会「小説・国民国家・歴史——ジョージ・エリオット『フロス河の水車場』(1860)をおもなテクストとして」

INFORMATION

  • 2022年12月17日(土)16:30~18:00
  • ハイブリッド型開催(対面・オンライン)
    池袋キャンパス 太刀川記念館3階 カンファレンス・ルーム

フランコ・モレッティは、「小説が国民国家を象徴する形式として機能する」ことを強調している。「それは(国歌や記念碑とは異なり)国民内部の差異を隠蔽せず、この差異を苦心しながらも物語に変換する」という機能である。

本講演で具体的にとりあげるのは、盛期ヴィクトリア朝のジョージ・エリオットの作品『フロス河の水車場』(1860)である。エリオットは、同時代の国民内部のどのような差異=葛藤を、どのようなかたちで物語に変換したのか。またイギリスという国民国家の状況を、どのようなものとして表象し、その内部の差異=葛藤を統合する原理をどこに求めているのか。このような問題を考察する。

法政大学文学部教授
丹治 愛(たんじ あい) 氏

東京大学文学部、大学院人文科学研究科英語英文学専門課程にて英文学を修める。ヴィクトリア朝ならびにモダニズム期の英国小説研究の本邦における第一人者。近年の研究主題は「田園のイングランド」および「ヴァージニア・ウルフとポストモダン」など。著書に『モダニズムの詩学——解体と創造』(みすず書房 1994)、『神を殺した男——ダーウィンと世紀末』(講談社選書メチエ 1994)、『ドラキュラの世紀末——ヴィクトリア朝外国恐怖症の文化研究』(東京大学出版会 1997)など多数。

詳細情報

名称

公開講演会「小説・国民国家・歴史——ジョージ・エリオット『フロス河の水車場』(1860)をおもなテクストとして」

対象者

本学学生、教職員、校友、一般

申し込み

  • 参加費 無料

会場参加:申し込み不要
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主催

文学部文学科英米文学専修

共催

英米文学会

お問い合わせ

学部事務1課

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