第39回日本貿易陶磁研究集会 「貿易陶磁器の格差を考えるⅡ—格差から何を読み取るか—」
INFORMATION
研究集会では、需要の差異を解釈する視点として価値観を提示した第38回大会「貿易陶磁器の格差を考える」を受け、貿易陶磁の格差を具体相からどのように評価し、その格差から見える価値観・社会観に踏み込み、貿易陶磁から遺跡=空間をどのように捉えられるのかという点に着目し、議論する場とする。
発表者
9月15日(土)
飯村 均 氏
公益財団法人福島県文化振興財団事務局総務課長
日本考古学、主に中世考古学を研究テーマとしている。主な著書は、『中世奥羽の考古学』(高志書院2015) 『中世奥羽のムラとマチ—考古学が描く列島史-』(東京大学出版会2009)などがある。
皆川 雅樹 氏
産業能率大学経営学部准教授
日本古代史を専門とし、とくに古代東アジアにおけるモノの交流史、政治・経済との連関を研究テーマとしている。
主な著書・論文は、「唐物研究と東アジア的視点」『唐物と東アジア』(勉誠出版2011)、「モノから見た遣唐使以後の東アジアの交流と日本」『東アジア世界史研究センター年報5』(2011)、「日本古代の対外交易と東部ユーラシア」『歴史学研究』885 2011などがある。
山本 信夫 氏
早稲田大学理工学術院総合研究所(理工学研究所)客員主任研究員(研究院客員准教授)
古代・中世都市の生活様式に注目し貿易陶磁、土器、鋳造生産などを研究している。
主な著書・論文に、「第34次調査」「大宰府条坊跡47」『太宰府市の文化財』第131集、2017)、「貿易陶磁の分類・編年研究の現状と課題」『貿易陶磁研究』No.30、日本貿易陶磁研究会、2010)などがある。
水澤 幸一 氏
現在新潟県胎内市教育委員会生涯学習課参事
専門は考古学で、古墳・中世の地域社会について研究テーマとしている。
主な著書・論文は、『日本海流通の考古学』2009、高志書院、『奥山荘城館遺跡』2006、同成社がある。
9月16日(日)
水上 和則 氏
法政大学大学院中国古代物質文化研究所特任研究員
文化財科学より、中国陶瓷技法史・日中陶瓷技法交流の研究を行う。
著書に、『釉調合の基礎講座』(岩崎美術)・『中国茶碗の考古学』(勉誠出版)などがある。
吉田 智哉 氏
群馬県東吾妻町教育委員会教育課文化財保護係
中世の関東を中心として、特に在地土器・国産陶器・貿易陶磁などの流通、中世城館遺跡の様相の研究を行っている。
主な論文・報告書に、「2枚のかわらけ~吾妻地域のかわらけ、吾妻郡旧東村(現東吾妻町)出土遺物~」『小此木輝之先生古希記念論文集 歴史と文化』、「上野真田氏の城館と城下町-岩櫃城と城下」『北関東研究集会 伝統的武家の城下町』、『岩櫃城跡総合調査報告書』などがある。
柴田 亮 氏
長崎県大村市教育委員会教育振興課
中世肥前西部地域を主なフィールドとして、在地土器や貿易陶磁を分析の中心とした流通の研究を行っている。
主な論文・報告書に、「考古学的視点から見た肥前西部地域の流通構造」『考古学研究』第62巻第1号pp.44-62、「大村湾沿岸地域一帯における瓦器椀の再検討—肥前南部型瓦器椀を中心として—」『西海考古9』pp.63-72などがある。
詳細情報
名称
内容
飯村 均 氏
「やきものから見える価値観-北から-」
皆川 雅樹 氏
「平安時代における「唐物」の「価値」—流通と消費の様相—」
山本 信夫 氏
「貿易陶磁の格差指数と遺跡空間」
水澤 幸一 氏
「流通経路及び使用者による差」
9月16日(日)
水上 和則 氏
「紹魯郷天目寺と天目窯焼造品について」
吉田 智哉 氏
「内陸部の貿易陶磁~群馬県内における中世城館遺跡事例を中心に~」
柴田 亮 氏
「中世前期における肥前西部地域の貿易陶磁の様相」
対象者
申し込み
- 事前申し込み 要
- 参加費 無料
9月2日(日)までに葉書又はe-mailで件名【39回研究集会参加】、氏名(フリガナ)、所属、連絡先を明記のうえ申し込む。
〒153-8904東京都目黒区駒場4-6-1東京大学埋蔵文化財調査室 堀内秀樹
e-mail : [email protected](貿易陶磁研究会メールアドレス)