公開シンポジウム 「立教大学司書課程主催 アーカイブズの最新トレンド2018」
INFORMATION
大学附属アーカイブズと企業アーカイブズのリーダーとして著名な2名の講師から、最先端の優れたアーカイブズ実践を報告していただき、国際的なトレンドを検討する。情報環境が激変する時代にあって、世界的に見るとアーカイブズの実践は大きく変化してきているが、日本ではアーカイブズの意義がようやく理解されつつあるという状況にあり、専門職も十分に養成されていない。世界のトレンドと日本の課題の把握が喫緊の課題である。(通訳あり)
講師
Mary Louise Smith Iowa Women's Archives・キュレーター
Kären M. Mason 氏
アイオワ大学図書館内の女性学アーカイブズにおいて、1992年の創設以来、キュレーターを務める。同アーカイブズは、元は同図書館の特別コレクションとして収集されてきた、女性運動や政治における女性に関する資料を基礎として開設され、開設後には、アイオワの女性に関する資料が網羅的に収集されてきた。Mason氏は、過去にアーカイブズに十分に収められてこなかった類の女性に関わる歴史資料の収集にも積極的に取り組んでいる。コレクションには、女性のスポーツ、女性芸術家、女性の公民権運動などの関心をもたれてきたトピックのほか、アイオワのアフリカ系女性、辺境地の女性、ラテン系女性についての資料が含まれる。ブリンマー大学卒、ミネソタ大学で歴史学修士号取得、ミシガン大学でアメリカ史でPh.D.取得。アイオワ大学歴史学部助教授(非常勤)も務める。
Gap Inc.・シニアアナリスト
Cassie Findlay 氏
1990年代末から、オーストラリア・シドニーにあるニューサウスウェールズ州政府のアーカイブズで政府情報のアーカイブズの電子化プロジェクトでマネージャーを務めた。アーカイブズのコンサルティング業、ケント州立大学図書館情報学研究科の兼任講師を経て、Gap Inc.のシニアアーキビスト、そして現職のシニアアナリストとして、同社のアーカイブズ(物理的なアーカイブズとサイバースペースのアーカイブズの両方)のマネジメント業務等にあたる。同氏のキャリアは一貫して、電子記録の管理・保存に関わるものであり、一切の著作権、特許などからフリーな“オープンデータ”のプロジェクトやジャーナリズム関係のプロジェクトにも参加、貢献している。近年はブロックチェーン技術の活用に関わって刺激的な情報発信を行っている。シドニー大学卒、ニューサウスウェールズ大学にて情報マネジメント学修士号取得。
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対象者
申し込み
- 事前申し込み 不要
- 参加費 無料