文学部日本文学科/文学科日本文学専修設立60周年記念国際シンポジウム②「環流/貫流する日本文学──十七世紀の文学圏──」

INFORMATION

  • 2016年11月6日(日) 9:00~18:30
  • 池袋キャンパス 8号館2階 8201教室

十七世紀の日本をとりまく文学圏に光をあて、文学にかかわる人・言説・文物・知が、地域や時代をまたいで環流/貫流する様相を多角的に掘り起こしていく。それによって、これからの日本文学研究の可能性を探っていきたい。第一日目は3名の講師による基調講演、第二日目はシンポジウム第一セッション「移行期としての十七世紀──解釈と再編の動態──」、第二セッション「異化される十七世紀──当代の古典──」および全体討論を行う。

【研究発表(シンポジウム第一セッション)】

「『徒然草』の流行とその背景──ポスト中世としての十七世紀──」

九州大学大学院人文科学研究院准教授
川平 敏文 氏

専門は日本近世文学・思想史。主要業績に、『兼好法師の虚像──偽伝の近世史──』(平凡社、2006年)、『徒然草の十七世紀—近世文芸思潮の形成──』(岩波書店、2015年)など。

「イメージとしての〈源平合戦〉と十七世紀社会」

立教新座中学校・高等学校教諭
出口 久徳

専門は日本中世文学。主要業績に、論文「寛文・延宝期の軍記物語—延宝五年版『平家物語』から考える」(『説話文学研究』49号、2014年10月、pp.23-31)、論文「寛文・延宝期、軍記物語版本の挿絵の表現をめぐって—延宝五年版『平家物語』における頼朝「対面」場面を読む—」(日下力監修 鈴木彰・三澤裕子編『いくさと物語の中世』汲古書院、2015年、pp.489-509)など。

「山海異物の十七世紀」

国文学研究資料館教授
齋藤 真麻理 氏

専門は日本中世文学。主要業績に、『異類の歌合 室町の機智と学芸』(吉川弘文館、2014年)、論文「描かれた異境──明代日用類書と『山海異物』──」(『絵が物語る日本──ニューヨーク スペンサー・コレクションを訪ねて』三弥井書店、2014年)など。

【研究発表(シンポジウム第二セッション)】

「西鶴と源氏物語の関係」

パリ・ディドロ大学東アジア言語文化学部教授
ダニエル・ストリューヴ 氏

専門は日本近世文学・井原西鶴。主要業績に、論文「西鶴晩年の好色物における「男」の姿と語りにおける機能」(『アジア遊学』195号、勉誠出版、2016年3月、pp.87-98)、論文「ミハイル・バフチンの小説論と西鶴を中心に」(『お茶の水女子大学比較日本学教育研究センター研究年報』11号、2015年3月、pp.205-210)など。

「幽山『誹枕』の試み」

本学文学部兼任講師
稲葉 有祐

専門は近世俳諧文学。主要業績に、論文「湖十点印付嘱の諸問題-〈其角正統〉という演出-」(『立教大学日本文学』第109号、2013年1月、pp.60-73)、論文「闘鶏句合の構想」(『連歌俳諧研究』第129号、2015年9月、pp.13-27)など。

「経済小説の始原としての『本朝二十不孝』『日本永代蔵』」

茨城キリスト教大学文学部教授
染谷 智幸 氏

専門は日本近世文学・日韓比較文学。主要業績に、『西鶴小説論-対照的構造と〈東アジア〉への視界』(翰林書房、2005年)、論文「日朝文士の齟齬はいかに起こり得たか」(『文学』隔月刊第16巻第6号、岩波書店、2016年11月、pp.65-81)など。

《コメンテーター》

本学文学部助教
原 克昭

専門は日本古代中世文学・日本思想史。主要業績に『中世日本紀論考 註釈の思想史』(法蔵館、2012年)、伊藤聡・原克昭他校注『続神道大系 習合神道』(神道大系編纂会、2006年)など。

パリ・ディドロ大学東アジア言語文化学部准教授・国際日本文化研究センター外国人研究員
マティアス・ハイエク 氏

専門は歴史社会学・知識社会学。主要業績に、編著(堀内アニックと共編)『Listen, Copy, Read : Popular Learning in Early Modern Japan』, Brill, 2014, 論文「「占や算」──中世末期の占いの諸相」(国文学研究資料館編『もう一つの日本文学史──室町・性愛・時間』アジア遊学195、2016年、pp.12-28)

清泉女子大学文学部教授
佐伯 孝弘 氏

専門は日本近世文学、特に浮世草子と近世前期の怪談。主要業績に、『江島其磧と気質物』(若草書房、2004年)、倉員正江・佐伯孝弘編『浮世草子研究資料叢書』全7巻(クレス出版、2008年)など。

駒澤大学教授
鈴木 裕子 氏

専門は日本中古文学。主要業績に、『『源氏物語』を〈母と子〉から読み解く』(角川書店、2005年)、論文「〈家〉の経営と女性──匂宮・紅梅・竹河──」(『新時代への源氏学 関係性の政治学Ⅱ』竹林舎、2015年)など。

《司会・コーディネーター》

本学文学部教授
鈴木 彰
本学文学部准教授
谷 隆之

詳細情報

名称

文学部日本文学科/文学科日本文学専修設立60周年記念国際シンポジウム②「環流/貫流する日本文学──十七世紀の文学圏──」

対象者

本学学生、教職員、校友、一般
※申込不要、入場無料

主催

文学部文学科日本文学専修

共催

立教大学日本文学会

備考

チラシはこちらです。

お問い合わせ

学部事務1課

TEL:03-3985-2500

お使いのブラウザ「Internet Explorer」は閲覧推奨環境ではありません。
ウェブサイトが正しく表示されない、動作しない等の現象が起こる場合がありますのであらかじめご了承ください。
ChromeまたはEdgeブラウザのご利用をおすすめいたします。