東北オープンアカデミー「地方創生と日本の未来」※要事前申込
INFORMATION
東日本大震災から約5年が経過し、至る所で土地の整備やハードの建設が進んでいる。復興公営住宅への移設も始まり、まちは機能の本格的な再生へと動く見込みとなっている。その際の鍵になるのがソフトの整備である。雇用がなければまちから人が離れてしまう。事業者がいなければ商店街はシャッター通りに戻ってしまう。
高齢化や人口減少、地域経済の衰退など、多くの課題は未解決のまま、厳しい状況を迎えている。震災によって高齢化・人口減少、そして産業の衰退が加速した東北は、10年後、20年後の日本の地域社会を先取りしている課題先端地域といえる。
いまの東北が抱える課題は、必ず日本の地域社会にも訪れる時がくる。
メディアでの報道も限定的なものとなってきた今、東北オープンアカデミーは改めて東北に関わることの意味とその可能性を広く共有することで、東北から日本の未来を共につくり、磨きあげていく仲間を募っていくために東北各地でのフィールドワークを実施している。
本カンファレンスではフィールドワーク参加者が各地での学びを持ち寄り、今後東北とどのような関わりができるのか、第一部:プレゼンテーション「東北からはじめる地域の未来の社会実験」、第二部:分科会「フィールドワークからの気付きと学びのシェア」、第三部:懇談会の三部構成で議論を展開していきたい。
講師
NPO法人東北開墾 代表理事、「東北食べる通信」編集長
高橋 博之 氏
岩手県花巻市生まれ。農家や漁師が自分で値段を決められない日本の食べものづくりの仕組みに疑問を感じ、5年間岩手県議会議員を務めるが、現場の思いをそのままくみ取ることができない政治の世界に限界を感じて引退。「自称」漁師の右腕などを経験した2年にわたる被災地放浪の後、2013年にNPO法人東北開墾を設立。毎号東北の志ある生産者を特集する“史上初の食べもの付き情報誌”「東北食べる通信」を創刊からわずか1年で購読会員数1300人超のユニークなオピニオン誌に育て上げる。今年の春には同様の試みを全国に広げるべく、日本食べる通信リーグを創設。
筑波大学大学院人間総合科学研究科准教授
貝島 桃代 氏
東京都生まれ。1991年日本女子大学家政学部住居学科卒業、1992年塚本由晴氏とアトリエ・ワン設立。1994年東京工業大学大学院修士課程修了、2000年同大学院博士課程修了後、現職。実践的な活動を通した建築設計とまちづくりの研究を行う。震災後、建築家による復興支援ネットワーク「アーキエイド」に参加し、牡鹿半島の桃浦・月浦・侍浜地区を中心とした高台移転地や低平地利活用の計画策定支援を行う。また、牡鹿半島の集落や建築物、生業を記録した「浜の暮らしから浜の未来を考える牡鹿半島復興のためのデザインパタンブック」「牡鹿漁師学校教科書」の製作を行う。
桃浦浜づくり実行委員会による牡鹿漁師学校の企画・開催に際しては事務局として、広報活動やプログラム作成等の支援を行い、継続的な恊働体制を築いている。
株式会社明天 代表取締役
貝沼 航 氏
福島県福島市出身。子ども時代は、会津出身の祖父の膝の上で「会津っていうところは特別なところなんだ」という話を聞かされて育つ。高校時代は文化祭活動、大学時代はロックバンドとインド旅行に明け暮れる。大学卒業と同時に就職がきっかけで、東京から会津若松市に移り住む。当初は2年間で会津を出る予定だったのが、伝統工芸の職人さんたちとの出会いが転機となり、いつの間にか会津という土地に心酔し定住してしまう。2005年、25歳の時に株式会社明天を設立。柳宋悦『民芸の趣旨』を座右の書とする。
《司会》フリーアナウンサー
佐々木 瞳 氏
大学生時代、日本テレビ「oha4!NewsLive」で学生キャスターとして活動。ラジオ福島にアナウンサーとして入社。朝の生放送番組を務め、震災報道にも力を入れる。2014年4月フリーに転身。イベントMCなどをメインに行う。ブライダルに特化したミス・コンテスト「Bride of japan2015」で第3位。
本学21世紀社会デザイン研究科・法学部教授
中村 陽一
本学21 世紀社会デザイン研究科客員教授
石川 治江
詳細情報
名称
対象者
※要事前申込、入場無料
申し込み
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主催
協力
お問い合わせ
TEL: 03-5784-2115