春季人権週間プログラム講演会「東京・山谷でホスピスを始めて-NPO法人きぼうのいえ理事長・施設長が語る-」
INFORMATION
講師の山本氏は、高度経済成長期に日雇い労働者が集まり、現在は高齢化が進み生活保護を受給しながらドヤに住む人が多い街『山谷』で、2002年にホスピスを立ち上げました。そこでは経済的に困窮し、また、家族の支援も受けられない人たちが、スタッフやボランティアのサポートを受けながら穏やかに自分らしい最期のときを迎えます。それまで誰にも心を開かなかった方が、最期に「ありがとう」という言葉を残して息を引き取ることもあるそうです。きぼうのいえの理事長・施設長である山本氏に、ホスピスでの日々の営みやそこで最期の日々を過ごした方々のことを語っていただき、人生の終末期に向き合うこと、人が支え合って生きていくことなど、さまざまなテーマを提起します。
講師
NPO法人きぼうのいえ理事長・施設長
山本 雅基 氏
1995年上智大学神学部卒業。大学卒業後、小児がん、白血病など難病と闘う子どもと家族を支援する、NPO法人ファミリーハウス事務局長を務める。2002年通称山谷地区に移り住み、一時緊急保護施設「なかよしハウス」(11室11床)を開設。また、同年、全国のキリスト教会や多数のボランティアの協力を得て、ホームレスや身寄りのない高齢の生活困窮者を看取るホスピス「きぼうのいえ」(21室21床)を開設。これまでに210人あまりを看取る。2008年社会貢献者表彰(社会貢献支援財団)、2012年毎日社会福祉顕彰(毎日新聞社会事業団)、2015年保健・文化賞(第一生命保険株式会社、厚生労働省後援)受賞。