公開講演会「歩く家、告げ口する動物たち:非人間の主体化をめぐる文化人類学」
INFORMATION
環境問題の根源に、自然を非主体化(客体化)する近代的な思考の問題があるという認識論的な議論が、環境思想とその周辺でなされている。非主体化とは、コミュニケーション主体として自然を定位することを拒む思考のことであるが、近年、文化人類学においては動物/人間関係を再考する動きのなかで、動物の主体化をめぐる議論が多様に展開されている。動物が人間にとってのコミュニケーション対象、主体性を帯びた存在、「動物が話す」存在であることを、文化人類学の観点から具体的に提起していただく。
講師
桜美林大学リベラルアーツ学群教授
奥野 克巳 氏
一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了、社会学博士。専門は、文化人類学、宗教人類学、比較文化学。主に人類という尺度に拠りながら、「人間とは何か」について探究する文化人類学のエッセンスを伝え、人類の多様な文化のあり方について理解してもらうとともに、生まれ育ったなじみ深い文化の価値観を相対化させることに力点を置いて研究・教育活動を行っている。
詳細情報
名称
公開講演会「歩く家、告げ口する動物たち:非人間の主体化をめぐる文化人類学」
対象者
異文化コミュニケーション研究科学生、本学学生、教職員、校友、一般
※申込不要、入場無料
※申込不要、入場無料
主催
異文化コミュニケーション研究科異文化コミュニケーション専攻
お問い合わせ
独立研究科事務室
TEL:03-3985-3321