オンライン海外インターンシップでの挑戦
—COVID-19の影響下における新たな形の海外経験
須佐 まな花 さん(経営学部 国際経営学科 4年次)
2021/04/13
RIKKYO GLOBAL
OVERVIEW
大学生活最後の年に新しい形の海外インターンシップに挑戦した学生、須佐さんの声をご紹介します。
グローバル教育センターが全学共通科目として毎年実施してきた、海外現地企業で就業体験を行う「海外インターンシップ」は、新型コロナウイルス感染症の影響により学生の派遣ができない状況が続いています。このような状況ですが、2020年度は国内からリモートで海外に拠点をおく企業の業務を経験する「オンライン海外インターンシップ」の取り組みを始めました。海外渡航版同様、全学部・全学年の学生を対象者とし、立教大学と特別に連携いただいている複数の企業でインターンシップ生を受け入れいただきました。
提案発表スライドより Self-introduction
須佐 まな花 さん
経営学部 国際経営学科 4年次 [2020年度派遣当時]
企業名:Ricoh Europe (Netherlands) B.V.
国名:オランダ
派遣期間:2020年12月~2021年2月(月あたり20時間程度)
経営学部 国際経営学科 4年次 [2020年度派遣当時]
企業名:Ricoh Europe (Netherlands) B.V.
国名:オランダ
派遣期間:2020年12月~2021年2月(月あたり20時間程度)
参加のきっかけについて教えてください。
私がこのインターンに参加したきっかけは、具体的な将来のキャリアや学習の計画を立てたいと考えたからです。私は将来、世界を舞台にしたグローバルマーケティングに挑戦したいと考えています。そのため、国際経営学科では経営やマーケティングを英語で学んだり、大手ハンバーガーチェーンとの商品開発や総務省事業のPRを経験させていただいたりしました。在学中はカナダの現地企業や日系グローバル企業に新規事業を提案する経験で学びを実践に活かしてきましたが、さらに具体的なキャリアプランや学習計画を立てるため、グローバルな環境における英語を使ったマーケティングの仕事を経験したいと考えるようになりました。具体的には、「自分の英語力が仕事でも通用するのか」「海外企業におけるマーケティングの仕事はどのようなものなのか」「英語とマーケティングに関して今後学び続けるべきことは何か」を学びたいと思っていました。
今回携わった業務について教えてください。
リコーヨーロッパ様がコロナ禍において打ち出すべきマーケティング施策について、分析から提案まで行うマーケティング業務に取り組みました。リコー様では現在、プリンターのみならずデジタルトランスフォーメーション事業にも注力しているため、リコーヨーロッパ様がヨーロッパにおいてよりデジタルトランスフォーメーションを効率的にマーケティングできる施策を3C分析や産業分析から導き出しました。コロナ禍という、日々データや顧客のニーズが変化する状況の中で、ヨーロッパにいる顧客のニーズを見つけ出すため、英語で多くの統計や分析資料を読むのは骨が折れましたが、読んでいるうちにスキャニングや記事理解の効率が上がってきたように感じました。新マーケティング施策の提案では、分析によって導き出したニーズを満たし、顧客のよりよいワークスタイルを実現できるようにデジタルトランスフォーメーションを推進するマーケティング施策を提案いたしました。
この業務を通して、海外グローバル企業におけるマーケティングを実体験として知ることができました。インターン前は、学問としてのマーケティングや学生の立場から行うマーケティングを経験してきました。インターンでは、現在リコーヨーロッパ様が行っているマーケティングの社内資料を拝見したり、私の分析や質問に対してフィードバックをいただいたりしたことから、「マーケティングの仕事」に必要な考え方や仕事内容を深く知ることができました。
この業務を通して、海外グローバル企業におけるマーケティングを実体験として知ることができました。インターン前は、学問としてのマーケティングや学生の立場から行うマーケティングを経験してきました。インターンでは、現在リコーヨーロッパ様が行っているマーケティングの社内資料を拝見したり、私の分析や質問に対してフィードバックをいただいたりしたことから、「マーケティングの仕事」に必要な考え方や仕事内容を深く知ることができました。
提案発表スライドより Topic slide
提案発表スライドより Industry analysis slide
印象に残っている仕事のエピソードを教えてください。
印象に残ったエピソードは、社内コミュニケーションにおいて多様な英語が飛び交っていたことです。インターン中は、ウィークリーミーティングで業務のフィードバックを受けたり、他部門の担当者とお話する機会をいただいたりしました。そこでは、ロシア語アクセントやイタリア語アクセント、ブリティッシュイングリッシュなど社員さんそれぞれのバックグラウンドに影響された英語でコミュニケーションをとっていました。私はインターン前、「仕事では、幼少期から習ってきたアメリカ英語を流暢に話さなければいけない」と思い込んでいましたが、この経験から「英語はコミュニケーションをするためのツールであり、自分の考えを伝え、相手を理解することが重要だ」と再認識しました。それにより、私は自分の持つアクセントを無理して直しながら発言するのではなく、自分の意見を分かりやすく伝えることに注力するようになりました。さらに、アクセントを持つ英語を聞きとる力が足りないと実感したことから、今後は様々な英語に触れることで「相手を理解する力」をさらに養いたいと考えました。
今後の目標を教えてください。
今後は英語とマーケティングそれぞれに関する挑戦をしたいと考えています。
まず英語では、インターンを通して学んだ「コミュニケーションツールとしての英語を通して自分の考えを伝え、相手を理解する力」を強化したいと思っています。そこで、アメリカ英語に特化した従来の英語勉強方法から、世界の様々な英語でコミュニケーションを取るスキル向上方法に切り替えたいと考えています。特に、それぞれが自分の意見を持つ時事問題や価値観など、相手と理解し合うトピックを扱うコミュニケーションを積極的に取ることで、英語で十分に考えを伝え合う能力を養います。
次にマーケティングでは、国外の方々と共にマーケティングを行う経験を積みたいと考えています。卒業後に就職する化粧品メーカーは海外事業にも取り組んでいますので、海外と接点を持ち続け、国外でも商品の良さを広めたり、消費者が求めている商品づくりを行ったりするマーケティングにも挑戦していきたいと考えています。
まず英語では、インターンを通して学んだ「コミュニケーションツールとしての英語を通して自分の考えを伝え、相手を理解する力」を強化したいと思っています。そこで、アメリカ英語に特化した従来の英語勉強方法から、世界の様々な英語でコミュニケーションを取るスキル向上方法に切り替えたいと考えています。特に、それぞれが自分の意見を持つ時事問題や価値観など、相手と理解し合うトピックを扱うコミュニケーションを積極的に取ることで、英語で十分に考えを伝え合う能力を養います。
次にマーケティングでは、国外の方々と共にマーケティングを行う経験を積みたいと考えています。卒業後に就職する化粧品メーカーは海外事業にも取り組んでいますので、海外と接点を持ち続け、国外でも商品の良さを広めたり、消費者が求めている商品づくりを行ったりするマーケティングにも挑戦していきたいと考えています。
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。
海外拠点企業とのリモートでのインターンシップは、オンラインという環境を生かした、現地派遣のインターンシップとはまた異なる学びの可能性を秘めたプログラムです。2020年度は正課外プログラムでしたが、2021年度以降は「国内実践グローバルインターンシップ」を科目名とし、全学共通科目として展開、海外渡航が可能な状況となってからも運営していく予定です。
これからまだもう少し海外渡航が困難な状況は続きますが、短い学生生活において充実した体験ができるよう立教大学ではこれからもグローバル社会での活躍を志す学生を応援するプログラムを運営していきます。
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