まことは地から芽生え、義は天から臨む。(詩編85:12)

チャプレンのことば

2022/03/14

キリスト教とチャペル

OVERVIEW

チャプレンからのメッセージです。

チャプレン 広田 勝一

まことは地から芽生え、義は天から臨む。(詩編85:12)

池袋キャンパス・本館(1号館/モリス館)第一食堂側の西寄り

「真理は寒梅の似しごとし、敢えて風雪を侵して開く」(新島襄)。真理・真実(まこと)を旧約聖書の原語ではエメトと言うが、これはかたい、確かなことを意味する。本館傍にある「紅梅」は、オウム真理教幹部によって命を絶たれた坂本(旧姓大山)都子さん※1ご一家を記念して植樹された。プレートには、「人を愛し、社会の中の弱い人々と共に歩んだ都子(さとこ)さんを記念して」(1996年4月)※2とある。今も「まこと」とは何かを問い続ける。

※1 1982年社会学部卒業。
※2 1996年4月13日、「坂本都子さんご一家の追悼記念式」立教学院諸聖徒礼拝堂


表題の詩編は、「まこと」と「義」という聖書の中での重要な言葉が、対語として用いられている。「まこと」即ち人間の真実と、「義」神の救いが呼応する。神の「義」が天から臨む、見守るなかで、地上における人々の「まこと」が芽生える。あたかも太陽が生命を地から引き出すように、神の「義」は、人間の真実、信仰を呼び起こす。神の救いの見守りの中で、真実が芽生える、ここに私たちの立教学院・立教大学の姿が重なる。

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