目に口ほど以上のモノを言わせて
チャプレンのことば
2021/11/30
キリスト教とチャペル
OVERVIEW
チャプレンからのメッセージです。
チャプレン 宮﨑 光
目に口ほど以上のモノを言わせて
マスク着用が常態化した昨今、顔半分が見えないので、目の周りだけで懸命に笑顔を伝え合う習慣が、自然とついてきたように思います。目に口ほど以上のモノを言わせようと心を遣い合う姿は、マスクを外せる日が来たら、表情豊かな社会が拓けているのではないかと期待が持てます。
けれども、マスクには隠れ蓑のような安心感もあります。自分がどう見られるのか、露出が少ない分、気を遣うべきことが軽減されるからです。でもそれは、見えている部分だけで認識、評価してきた傾向が浮き彫りになっただけのこと。見えている部分だけで、他人と比べて一喜一憂し、承認欲求も過多になっていたのです。そこから解放されるには、誰か一人でいい、自分のすべてを受け入れ、「承認」してくれる人の存在。「隠れたことを見ておられる」神(マタイ6:4)のような、「私を理解し、認めてくれる」信頼の源に気づくことです。マスクを外す日の前に、その出会いを愛しんでおきましょう。
けれども、マスクには隠れ蓑のような安心感もあります。自分がどう見られるのか、露出が少ない分、気を遣うべきことが軽減されるからです。でもそれは、見えている部分だけで認識、評価してきた傾向が浮き彫りになっただけのこと。見えている部分だけで、他人と比べて一喜一憂し、承認欲求も過多になっていたのです。そこから解放されるには、誰か一人でいい、自分のすべてを受け入れ、「承認」してくれる人の存在。「隠れたことを見ておられる」神(マタイ6:4)のような、「私を理解し、認めてくれる」信頼の源に気づくことです。マスクを外す日の前に、その出会いを愛しんでおきましょう。
※本記事は季刊「立教」257号(2021年7月発行)をもとに再構成したものです。定期購読のお申し込みはこちら
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。
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