絆でつくる新時代

スケート部フィギュア部門

2017/10/31

アスリート&スポーツ

OVERVIEW

フィギュアスケートと聞くと、オリンピックなど世界規模の大会が連想されることだろう。テレビに映し出される選手たちの華麗なステップやスピン、ジャンプは、見る者を別世界へと誘ってくれる。それに負けず熱いのが、大学フィギュアだ。

自信を持って

表現豊かにステップを踏む主将・青野(社4)

スケート部フィギュア部門は、男子部員も歓迎だが、現在は女子28人で構成されている。2017年度は新たに9人の部員が加わった。小学生から始めた部員もいれば、初心者もおり、スケート歴は人それぞれだ。
今年度の主将は、実力者で努力家の青野満梨香(社4)。アイスダンスで培った表現力が魅力的な選手だ。昨年度の幹部に指名を受けて主将となった彼女。自分になかなか自信が持てないという弱みを、前主将・廣川優音(2017年卒業)に見抜かれた。「どこに行っても臆することなく、堂々としていなさい」(廣川)。自分に足りないところを指摘され、どっしりと構えて頑張ろうと心に誓った。
次期主将として参加した、体育会本部主催のリーダースキャンプ。他部の学生と交流する中で、自らの部にミーティングの慣習がないことに気付く。従来の活動は、週2回の氷上練習と週1回の陸上トレーニングで、参加は自由。学業を優先する部の方針のため、半年間会わない部員がいることは珍しくなかった。そんな状況を変えたい。月1回、全部員が顔を合わせて、それぞれの目標や反省を共有する場を設けることにした。「みんなの刺激になるように」(青野)。そこには主将としての思いが込められていた。

絆を重んじて

演技前、コーチに助言をもらう川島(観2)

大きく動き出した青野率いる新体制。彼女たちのプロローグとなったのは、5月の四大学フィギュアスケート定期戦。関学大、慶大、同大、立大の四大学が毎年一堂に会する歴史ある大会だ。立大からは、計11人がエントリー。上級レベルのAクラスからDクラスに分かれ、選手たちは実力を発揮した。きらびやかな衣装と音楽は、彼女たちの演技を更に際立たせた。試合結果は、団体女子2位、総合3位。優勝には惜しくも届かなかった。しかし、実力を証明するには十分であった。
各選手の活躍は、確実に部を盛り立てている。特に昨年度、国体出場を果たした斎藤沙良(済3)と川島優子(観2)をはじめとする、2・3年次生からは目が離せない。Aクラスの小山田莉子(理1)とBクラスの島田有美(営1)を筆頭とした新戦力の成長も楽しみの一つである。
次戦、関東インカレの目標は「団体優勝」。青野が考えるチーム目標だ。スケートは、個人の技で競うスポーツ。それゆえ、一人一人が努力しなければ目標達成は不可能だ。「部員同士の絆を深めることで個々が高まるはず」(青野)。部内の活性化は青野の新改革によって、着実に進んでいる。
先人たちが創り上げた歴史を彼女たちは、仲間との「絆」で塗り替えていく。新時代の幕はまだ上がったばかり。氷上で情熱を燃やすスケーターたちは、今日もリンクで舞っている。
「立教スポーツ」編集部から
立教大学体育会の「今」を特集するこのコーナーでは、普段「立教スポーツ」紙面ではあまり取り上げる機会のない各部の裏側や、選手個人に対するインタビューなどを記者が紹介していきます。「立教スポーツ」編集部のWebサイト〔http://www2.rikkyo.ac.jp/sgrp/spsports/〕では、各部の戦評や選手・チームへの取材記事など、さまざまな情報を掲載しています。ぜひご覧ください。

「立教スポーツ」編集部
経済学部経済政策学科2年次 小林 桂子

CATEGORY

このカテゴリの他の記事を見る

アスリート&スポーツ

2024/09/18

復活した強きチーム
——夢を託された次世代の躍動

準硬式野球部

お使いのブラウザ「Internet Explorer」は閲覧推奨環境ではありません。
ウェブサイトが正しく表示されない、動作しない等の現象が起こる場合がありますのであらかじめご了承ください。
ChromeまたはEdgeブラウザのご利用をおすすめいたします。